忍者ブログ
2024/05    04« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »06
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大変お世話になった上司が退職した。
色々あって急な退職だったが、私はかなりガチな退職の話をした後だったので、急な別れ!といった風情ではなかった。
でもなんとなくこの別れを覚えておきたくて、書き留めておくことにする。
上司がやってきたのは三、四年前だったと思う。上司が来て会社はずいぶん会社らしくなり、私のような下っ端はやっと家畜から人間になれたような心地がした。それでも色々あって、嫌われている面が目立つ人だった。
私は色々連れ出されたりして、割と色々経験させてもらえたと思う。
あるとき、連休があるね、という話になって、旅行にでも行ったらと言われた。
それまで一人旅行になど行ったことはなかったが、それをきっかけに旅行に行った。
下関、福岡に電車で行き夜行バスで帰ってくる、水族館巡りの旅だ。
初めてビジネスホテルに泊まり、初めて九州に行った。
なんとなく、これで死ぬような気でいたのに死にもせず行って帰ってきて、どうにかなるものだと知った。
この旅行は私を変えた転機だと思う。
そしてこの旅行に、それまでの私は行こうと考えもしなかっただろうとも思う。
その年から私は小説をネットに上げる事を再開し、交流し、その秋文フリに初めて一般参加した。翌一月、初めてアンソロに参加し、テキレボに一般参加し、文フリ東京、静マル、あまぶんと一年中飛び回った。
この年、人と知り合うことや触れあうことを始めた私は人として、それまでよりまともになれたと思う。
人としてずいぶん自信をもらった。
それにしては私は向上心がなく、仕事はからきしで、仕事で恩を返すことをしないことを後ろめたくも思う。
そんなわけで、私が小説を書くことを知っている上司に、本を押し付けた。
会社に来た直後の面談で、私が暑苦しく小説の話をしたから(今にして思うと恥ずかしすぎる)というのもあるが、今同人誌として本を作っていられるのは上司がきっかけをくれたように思うからだ。
それを本人に伝えていないので完全に自己満足なのだが、それはそれ。もう会わないから恥ずかしくない。
押し付けたのは「世界万華鏡」「この夜が明けたら」「風まかせ」。
一冊だけがかっこいいだろうとわかっていて、選びきれなかった。それぞれ理由があるのだけど、そういえばこの三冊はテキレボ4の新刊で、やはり胸を張って人に見せられると思うのはこの三冊なのだなあと、なんとなく感慨深く思った。
PR
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

プロフィール

HN:
木村 凌和
性別:
女性
職業:
会社員
自己紹介:
一次創作文を書いています。
ブラック勤めの社畜。
暇があれば海外ドラマ、SF映画を見ています。

P R

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- 創作新本拠地 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]